ブラジル旅行記

1. フライト記録

DATE FLIGHT FROM DEP. TIME TO ARR. TIME
26FEB2014 NH816 YONAGO 1230 TOKYO/HANEDA 1345
26FEB2014 AC002 TOKYO/NARITA 1700 TORONTO 1450
26FEB2014 AC090 TORONTO 2230 SAO PAULO/GUARULHOS 1050+1
04MAR2014 JJ3420 RIO DE JANEIRO/ANTONIO CARLOS JOBIM 0932 BELEM 1307
05MAR2014 JJ3597 BELEM 1452 MANAUS 1550
09MAR2014 JJ3751 MANAUS 0030 SAO PAULO/GUARULHOS 0515
10MAR2014 AC091 SAO PAULO/GUARULHOS 1950 TORONTO 0535+1
11MAR2014 AC001 TORONTO 1300 TOKYO/NARITA 1510+1
12MAR2014 NH817 TOKYO/HANEDA 1835 YONAGO 2000

2. 旅の記録(写真をクリックすると拡大)

米子−羽田−成田−トロント−サンパウロ
エアカナダの成田−トロント間の食事です。特においしくはなかったです。
日本語が選べる映画はとても少なく残念でした。イアホンの調子もあまりよくなかったです。イルマーレ(The Lake House)という映画をみました。もともと韓国映画なのだそうです。
ふつうサイズのカップヌードルが出てきました。エアカナダの食事でいちばんおいしいのはカップラーメンかもしれません。
トロント到着前の食事です。あまりおいしくはなかったです。
トロントではただの乗り継ぎなのにアメリカのように無理矢理入国させられました。乗り継ぎ時間が長い場合はどうも入国させているようです。トロントは昔行ったことがあるし、外は寒いし、カナダのお金は持ってないしで空港から出るのは止めました。
アメリカ行きの搭乗口はこちらです。アメリカの入国審査官がカナダに出張に来ています。
エアカナダのラウンジです。食事の種類も少なくあまり楽しいところではなかったです。
エアカナダのラウンジのお食事です。生ビールはおいしかったです。
トロントサンパウロ間の食事です。
キューティ・ブロンドという映画をみました。昔一度みたことがあるのですが、他に選択肢もなかったです。
サンパウロ到着前の食事です。
サンパウロに着きました。長いフライトで疲れ果てました。
サンパウロ
今回の旅行に使うお金を空港にあるこのATMでたくさん引き出したのですが、これがすべての間違いでした。
サンパウロ市内(ヘプブリカ広場)に行く空港バスのチケットを買いました。R$36.5と法外に高いと思いました。タクシーよりは安いですが、これを使う価値はほとんどないと思います。
空港バスにはバウリスタ大通りとアウグスタ大通りの主要ホテルを回るバスがあり、これなら空港直結で安全なのでぜひとも使うべきです。
ヘプブリカ広場行きの空港バスです。これに乗ったのが運の尽きでした。
ヘプブリカ広場に着きホテルのあるTimbiras通り(写真)を歩いていたときに、背後から体当たりを受けて財布などポケットのものを強奪されてしまったのです。サンパウロの街に着いていきなり一文無しになってしまいました。この通りには中級ホテルがいくつかあるのですが、そこへ向かう空港バスで到着したばかり外国人を狙った犯罪が起こっているようです。パスポートとクレジットカードの一部とスーツケースの予備カギが残っていたのは不幸中の幸いでした。ブラジルの安全対策については最後に書いていますのでぜひとも読んで下さい。
警察のレポートをもらうために、最初に地下鉄ヘプブリカ駅にある警察へ行きましたが、ここではできないとのことで、Aurora通り322番地にある警察署に行くように言われました。そこでさんざん待たされた後、やっぱりできないと言われ、市営市場の隣にある警察署へ行くようにと言われました。しかし、そこの警察署は移転してしまっているようでした。絶望感に襲われながら、観光客向けの市営市場をうろついていました。そんなにおもしろいところではなかったです。
リベルダージ(日本人街)にある警察署へタクシーで行ってみました。そこでも、英語がなかなか通じなくて苦労したのですが、なんとかレポートを書いてもらうことができました。
警察のレポートをやっと手に入れてほっとしながら、リベルダージを散歩しました。これは大阪橋の近くの鳥居です。
リベルダージには日本食スーパーがたくさんあって、日本の食べ物が売られていました。
同上。
同上。
日本庭園もありましたが、入り口が閉まっていたので写真だけ撮りました。
リベルダージの歩行者用信号です。リベルダージは特におもしろいところではなかったです。治安が悪そうな雰囲気ではなかったのはよかったです。
翌日のリオデジャネイロ行きのバスのチケットを買うために、地下鉄に乗ってチエテバスターミナルへ行きました。ものすごい人混みでした。
広大なバスターミナルの中でリオデジャネイロ行きのバス会社が集まっている一角です。ここでBRASILEIROという会社のチケットをR$75で購入しました。
その後、セー広場に行きました。写真はカテドラル・メトロポリターナです。
警察官がいたので治安はよかったです。サンパウロでは警察官がいるだけで、その周囲の雰囲気がよくなるのを感じました。警察官がいないところではたいてい人相の悪い人たちがうろうろしています。
サンパウロの地下鉄です。サンパウロは治安が悪いのでデジカメやスマホを取り出して気軽に写真を撮れるような雰囲気ではありません。こんな何気ない写真を撮るのも結構たいへんでした。
ホテルのそばのすき家です。今回は食べませんでした。
サンパウロ−リオデジャネイロ
リオデジャネイロへ向かうBRASILEIROのバスです。途中休憩しているところです。WiFiが使えることになっているのですが、結局ごく一部の区間しか使えませんでした。リオデジャネイロ到着直前にものすごい渋滞に巻き込まれ、6時間で着くはずが10時間もかかってしまいました。一部の乗客はバスを降りて歩いていましたが、リオデジャネイロのバスターミナル周辺は治安が悪いので止めた方がいいです。後日マナウスで会ったイスラエル人は渋滞に嫌気がさしてバスを降りて歩いていたら、襲撃されてスーツケースを奪われそうになったとか。
リオデジャネイロ
リオデジャネイロに着きました。リオは川、デジャネイロは1月なので、リオデジャネイロは1月の川という意味になります。ここではコパカバーナにあるWINDSOR PLAZA HOTELに3泊しました。このあたりは治安もブラジルにしてはよかったです。ただ、リオのカーニバル期間ということで、1泊25,000円と宿泊費はとても高かったです。こんなに高いホテルは未だかつて泊まったことがありません。実はリオデジャネイロの郊外にある治安の悪い場所にある安いホテルを予約していたのですが、サンパウロでの経験があったのでこちらを新たに予約しました。当初予約していたホテルは返金不可だったので3万円損をしてしまいました。
このホテルは日本語の新聞のコピーが客室に配られるなど、日本人向けのサービスが充実していました。
ホテルの朝食です。ブラジルはどこへ行ってもコーヒーが抜群においしいです。マンゴーもおいしかったです。
リオのカーニバルのチケットはこのホテルでも販売していましたが、おそらくは相場より高いのだろうと思い買うのは止めました。
ネットで検索していると、コパカバーナのELY'S TOURで買っている日本人が多かったので、そこへ行ってみることにしました。ホテルではR$500だったセクション3のチケットがR$330でした。ただし、ホテルのチケットは送迎が付いています。ただ、早く会場へ行って席取りをして、最後まで見るつもりなら送迎は使えないので意味がないです。
これがリオのカーニバルのチケットです。
油断禁物ではありますが、ものすごく平和な雰囲気のコパカバーナ海岸の風景です。
同上。
コパカバーナでは旅行会社の中に併設された両替屋しか見かけませんでした。ブラジルでは両替レートが表示されておらず、店員さんに尋ねないといけないので比較が面倒です。コパカバーナの両替屋3件で尋ねた米ドルの両替レートはどこも完全に同じでした。
ブラジルは物価がとても高いです。スーパーマーケットは重宝しますが、安いのはビールだけで、つまみとかは安くありません。日本で100円で買えそうなポテトチップスが200〜300円もするのには驚きました。結局安いビールばかり飲んでました。
リオのカーニバルは21時開始なのですが、最前列の席を確保するために会場のサンボドローモへは16時に行きましたが、すでに並んでいる人がたくさんいました。ネットの情報によると開場は17時ということでしたが、結局ゲートが開いたのは19時で3時間も並んで本当に疲れました。前に並んでいたブラジル人のグループは冷えた缶ビールを大量に持って来ていて並んでいる間に宴会をやってましたが、周囲にはトイレもないし大丈夫かなとこっちが心配になるほどでした。
長時間行列に並んだ甲斐があって最前列の席が確保できました。開場とともに並んでいた人が殺到し、持ち物検査も全く機能していませんでした。缶飲料は持ち込めないと聞いていたのに、みんな持ち込みに成功していました。こんなことなら缶ビールを持って行けばよかったです。会場で飲食物を買うと何もかも高いです。
リオのカーニバルが始まってスタンドはおおいに盛り上がっています。いちばん後から来た中国人や韓国人が最前列に割り込んで来ようとするので、追い払うのに苦労しました。後から来た人たちはみんな後方の席に座っているのに中国人と韓国人の観光客だけがあつかましく最前列に割り込んで来るのです。これでは何のために長時間並んだのかわからないですね。中国人・韓国人の観光客というのは本当に最悪だなと思いました。
ついに、ついに、リオのカーニバルのパレードを見ることができました。サンパウロでのつらい経験もここで吹き飛んだような気がしました。こんなお祭りが朝6時まで徹夜で続きます。
同上。
同上。
同上。
同上。
同上。
同上。
同上。動画はこちら
同上。チケット代の安い両端のセクターでも最前列の席ならばチケット代の高い中央のセクターよりいいように思いました。
同上。動画はこちら
同上。
同上。
同上。
同上。
同上。動画はこちら
同上。
同上。
同上。カーニバルが終了すると夜も開けていました。最後の方は何度も寝落ちしそうになっていました。リオのカーニバルへ行くときには前日十分な睡眠をとっていないと徹夜になるので厳しいです。ホテルへは地下鉄で帰りましたが、たくさんの人が乗っているので治安は問題なかったです。動画はこちら
カーニバルの翌日ホテルで朝食を食べて、仮眠してからコルコバードの丘へ行きました。登山電車に乗るときは事前にネットで予約してから行くようにと「地球の歩き方」には書かれていますが、ポルトガル語でしか書かれていないわけのわからないサイトで断念しました。13時頃行ったら、チケットがあるのは17時20分ということで、チケットを買っておいて出直すことにしました。
ところが、窓口でチケットを買うと13時20分のチケットが出てきてびっくり仰天。詳しいことはわからなかったのですが、直前にキャンセルが出たとのことでした。ラッキーでした。
赤い登山電車でコルコバードの丘へ上がりました。動画はこちら
コルコバードの丘へは写真のようなワゴン車でも上がることができるのですが、この登山電車に乗らないと感動も半減してしまうように思いました。
キリスト像とついに対面することができました。午後は逆光になるということですが、なんとか写真を撮ることができました。
このキリスト像の裏には教会があるということを知りました。
地面に寝転んで撮影している人たちがたくさんいました。
キリスト像の周囲は狭いので観光客でごった返しています。
ここからのリオデジャネイロの風景は素晴らしいです。天気が悪いと残念なことになるので、リオデジャネイロ観光の日程は余裕を持っていた方がいいと思いました。
キリスト像のあるところまでエスカレーターがあることに行きは気づいていませんでした。登山電車を降りた後息を切らせて階段を上ったのが悔やまれます。
帰りも赤い登山電車で降りました。帰りは駅に行列ができていて1時間くらい待たされました。行きのように時間指定にしてくれたらいいのにと思わなくもありません。
コルコバードの丘を降りた後、バスでいったんホテルに戻って、ポン・ジ・アスーカルに行くつもりが、番号を間違えてイパネマ海岸に来てしまいました。583番に乗らないといけないのに、538番に乗ってしまったのです。
やっとのことで、ポン・ジ・アスーカルのロープウェイ乗り場に着きましたが、もう日暮れが迫っていました。
ロープウェイはぐんぐんと高度を上げて、ロープウェイ乗り場が小さくなっていきます。
ウルカの丘にある駅に到着後、熱帯林の中を歩いて次のロープウェイの駅へ移動します。
ここからもう一度ロープウェイに乗ってポン・ジ・アスーカルの山頂へ行きます。
ポン・ジ・アスーカルの山頂には落書きができるようになっていました。観光地の心ない落書きがよく話題になっていますが、人間がこの世で生きたことの足跡を残したいと思うのは本能かもしれません。こういう掲示板を作るのは良いアイディアだなと思いました。
ポン・ジ・アスーカルからのコパカバーナ海岸の眺めです。
ポン・ジ・アスーカルでいちばん感動したのは遠くに見えるコルコバードの丘のキリスト像です。さっきまであそこにいたんだなとしみじみ感じながら景色を眺めていました。
翌日朝フレスコンと呼ばれるエアコンバス(2018番)でホテルからリオデジャネイロのガレオン国際空港へ移動しました。車窓からファベーラと呼ばれるスラム街(このように丘の上にあることが多いそうです)が見えました。ファベーラはとても危険なので観光客が訪れるようなところではないのですが、ここに行くツアーがあるそうで時間があれば行ってみたかったです。
バスが空港に到着しました。料金は窓にあるようにR$13.50です。サンパウロの空港バスがいかにぼったくりかがわかります。窓に書かれた「BRS 3」というのはリオデジャネイロでバスに乗るときには非常に重要な情報で、「BRS 1」のバスは「BRS 1」と書かれたバス停しか止まりません。主要なバス停には複数の乗り場があり、それぞれにBRSの番号(1から3まであるようです)がついています。
TAM航空のチェックインカウンターには200mくらいの長蛇の列ができていました。この空港を使うときは早めに行かないと飛行機に乗り遅れるかもしれません。幸い、スターアライアンスゴールドが使えるカウンターがあって待ち時間はなかったです。そんなTAM航空も2014年3月30日でスターアライアンスを脱退して、翌31日からワンワールドへ加盟することになっています。
リオデジャネイロ−ベレン
リオデジャネイロ−ベレン間のTAM航空の食事です。リオデジャネイロではラウンジが出発エリア内になくて使えなかったので、お腹をへらしていたのですが、こんなものしか出てこなくて残念でした。
ベレン
ベレンの空港に着きました。「Y.YAMADA」という日系スーパーの広告です。
空港から市内へタクシーに乗ると高いので、バスで行くことにしました。このバスがどこに行くのかわからなかったのですが、エスタサゥン・ダス・ドッカスという古い倉庫を改造して高級レストランなどが入った観光施設の前に止まったので、ここで降りました。しかし、レストランの食事はびっくりするほど高く、ここでは特にやることもなかったです。
エスタサゥン・ダス・ドッカス前のアマゾン川です。はるか遠くに対岸が見えますが、これは対岸ではなく中州であるという事実にアマゾン川の巨大さを感じました。
ベレンで宿泊した「Hotel Portas da Amazônia」というホテルです。ホテル自体はいいところでした。エスタサゥン・ダス・ドッカスからホテルまでは近かったのですが、この日は祝日で街には人通りがなく、歩くのが恐ろしくなるようなやばい雰囲気だったのでタクシーでホテルへ移動しました。祝日は割増料金になるとのことでしたが、R$10は高いと思いました。このタクシーのメーターはまともだったのか(ぼったくられたのではないか)今でも疑問に思っています。
ホテルの隣にあるセー大聖堂です。このホテルの周囲もそうですが、ベレンはとにかく治安がやばそうな雰囲気で、とても観光するような気にはなりませんでした。
ホテルのそばのカステロ要塞です。なぜか中には入れませんでした。
セー大聖堂の横にあるバス停からバスに乗ってベレンの空港に着きました。結局ベレンではほとんど観光はしませんでした。
ベレン−マナウス
空港には早く着きすぎてやることがなかったのですが、Priority Passで使えるラウンジがあってラッキーでした。
TAM航空の飛行機でマナウスに移動しました。
マナウス
マナウスで宿泊した「Go Inn Manaus」というホテルです。マナウスとは思えないようなモダンなホテルで、すべてにおいてとても良いホテルでした。
ホテルの部屋のコンセントです。左側の形は世界でもブラジルにしかないものです。
この旅で毎日のように飲みまくっていたBRAHMAというビールです。ブラジルではこれがいちばんおいしいと思います
マナウスにはアマゾナス劇場というそれはそれは美しい立派な建物があります。マナウスで天然ゴム産業が栄えていた時代に作られたのだそうです。
アマゾナス劇場の見学ツアー(R$10)に参加しました。ちょうど中ではオーケストラの練習が行われていました。
この素晴らしい劇場はパリのオペラ座のコピーなのだそうです。
アマゾナス劇場二階にあるサロンです。
サロンの天井に描かれた女神の絵です。
レゴで作られたアマゾナス劇場がありました。
アマゾナス劇場二階のバルコニーから見たサンセバスティアン教会です。
アドウフォ・リスボア市場です。ここはヨーロッパなのかと錯覚してしまいます。
市場の内部です。観光客向けのお店が並んでいました。
日本でも最近流行っているアサイーのドリンクです。とてもおいしくてやみつきになりそうな味でした。
Hotel Dez de Julhoの中に3軒ある旅行会社の一つIGUANA TURISMOの1泊2日のジャングルツアーに参加しました。R$250でした。
このツアーではホテルまで迎えが来て、この旅行会社のオフィスへ行き、ツアーに不要な大きな荷物を預けてから出発します。まずは車で港まで行きます。
川の上に浮かんでいる船のガソリンスタンドです。
ここからボートでアマゾン川を渡ります。そして、アマゾン川の支流であるネグロ川とソリモインス川の合流点で止まります。コロンビアから流れてきたネグロ川は黒色、ペルーから流れてきたソリモインス川は黄土色です。マナウスから川を渡ると黒色から黄土色へ変化するのを見ることができます。これらの川の水が交わらないのは両者の比重、水温、流速が異なるかららしいです。動画はこちら
対岸に渡ると小さな市場があり、ピラニアが売られていました。
このVWのクラシックな車でさらに南下してボート乗り場へ向かいます。
ここからスピードボートに乗ってアマゾンの宿Juma Lake Innを目指します。
スピードボートからの眺めを飽きることなく楽しみました。動画はこちら
同上。
同上。
Juma Lake Innに着いて早速昼食になりました。白い魚はピラルクらしいです。日本の水族館では大切に飼育されているあのピラルクがアマゾンではふつうに食べられています。ちょっとかわいそうです。
Juma Lake Innの食堂です。この場所はおそらくここです。
ここには2匹の犬がいてみんなのアイドルになっていました。
同上。
ハンモックは初体験だったのですが、とても心地よく時間があればここでうとうとしていました。このロッジには不思議と蚊がおらず、このツアー中一度も蚊に刺されることはありませんでした。
昼食後、しばらく休んでからボートでピラニア釣りに出かけました。白い鳥がいました。
牛の放牧場も見られました。
放牧された牛です。
釣りは一度もやったことがなかったのですが、ピラニア釣りは難しいものではなくとても楽しかったです。
ピラニア釣りの方法は釣り竿の先に鶏肉をつけて水の中に垂らすだけでした。しかし、ピラニアに何度も鶏肉だけ食べられて逃げられました。
とうとうピラニアを釣り上げました。この後もすぐにまた1匹釣り上げました。何度も鶏肉を食い逃げされていたのですが、そうするとピラニアが餌があるとたくさん集まってくるようで、かえってよかったのではないかと思います。
ピラニア釣りから宿に戻るとすぐに日も暮れてきました。
夜になってワニ(カイマン)観察に出かけました。懐中電灯で茂みを照らしたとき目が光ることでワニがいることがわかるそうです。
ワニ観察から戻ってきて夕食を食べました。昼に釣ったピラニアがフライになって出てきて楽しめましたが、そんなにおいしい魚ではないと思いました。しかも、食べるところがあまりなかったです。
R$4という良心的な値段でビールを飲むことができました。この日の夜はビールで酔っぱらって寝てしまいました。この夜は大雨で、しかも変電所が落雷したとかで停電になり電気が全くありませんでした。このツアーでは懐中電灯が必須アイテムです。
Juma Lake Innの朝食です。朝食前に日の出を見に行くことになっていたのですが、天気が悪かったので中止になりました。
朝食後に熱帯林トレッキングに出かけました。ボートでトレッキングコースの入口へ移動します。
このツアーではガイドさんが植物の説明をしてくれます。
熱帯林と言っても、たいした大木もなく、いわゆる二次林だと思われました。
なんちゃって熱帯林といった趣です。
アサイーの木です。椰子の木のようです。
アサイーの木の根の部分です。
巨大なアリの巣がありました。
ガイドさんがアリの巣に手を当てるとアリが続々と手の上を這い回ります。それをガイドさんが一気につぶして腕全体に塗ります。そうすると、虫除けになるそうなのです。
板根の木もありましたが、大きさはこの程度でした。
昼食です。やはり、ピラルクの肉のようです。
写真右のおじさんがこのツアー会社の社長さんで、この後マナウスに戻ってから自宅に呼んでくれて、ビールをおごってくれて、最後はツアー会社のスタッフが空港まで車で送ってくれました。
昼食後スピードボートで帰路につきました。
ネグロ川とソリモインス川の合流点も高速で通過していきました。動画はこちら
マナウス−サンパウロ
マナウス空港は改築中でラウンジが閉鎖されていたのが残念でした。
サンパウロ行きTAM航空の機内食です。おいしくもなんともありませんでした。
マナウスを深夜に飛び立ってサンパウロには早朝に着きました。夜が明けてからバスと地下鉄を乗り継いでホテルに移動しました。
サンパウロ
日曜日だったのでホテルの周辺は人通りも少なく、警察もいなくて見るからに雰囲気が悪そうに見えました。旅の最後の最後で強盗にやられたりしたらシャレになりません。そこで、近所のスーパーでビールを大量に買い込んで、この日はどこにも行かずに寝ることにしました。
ホテルに一泊してから空港へ向かいました。まず、地下鉄のタツアッペ駅に移動しました。
タツアッペ駅はショッピングモールに隣接していたので、しばらくここで時間をつぶしました。
それから空港行きのバスに乗り込みました。このルートは平日昼間に危険を感じることはありませんでした。
サンパウロ−トロント−成田−羽田−米子
サンパウロ空港ではトロント行きのエアカナダ便の出発まで時間があってチェックインカウンターも開いていませんでした。自動チェックイン機を使えば制限エリアに入ってラウンジが使えるのではないかと思いつき、この方法で無事にTAM航空のラウンジに入ることができました。ただし、この方法では荷物を預けることができないので、機内に持ち込まなくてはなりません。小型のスーツケースでよかったです。
サンパウロ−トロント間の食事です。

トロント到着前の食事です。
トロントのラウンジではビールが飲めませんでした。こういうのはいかにもアメリカと同じ文化だと思います。
これってカナダの飲み物なんですね。
トロント−成田間の食事です。
成田到着前の食事です。帰りのフライトでみた映画は、利休にたずねよ、人類資金、インソムニアでした。

3. ブラジルの治安・安全情報

 空港バスでサンパウロの街に着いてものの5分で全財産の入った財布を強奪され、まさに無一文から今回のブラジル旅行は始まりました。ブラジルは危ないから十分注意しようと思っていたのにこんなことになってしまい、ブラジルという国は私がこれまで訪れた国々と危険度のレベルが違うと感じています。ブラジルでは2014年中にワールドカップ、2016年には夏季オリンピックが開催されるとのことで、これからブラジルを訪れる日本人が増えると思います。そういう人にぜひ役立てて欲しいと思い、ブラジル二大都市の安全情報について書き残しておきます。インターネットにはブラジルの治安情報について外務省の海外安全情報などいろいろなありますが、ここだけ見ておけば大丈夫という情報がまとまったサイトがないのが残念です。

 ブラジルの二大都市サンパウロとリオデジャネイロではどちらが危険かというと観光客にとっては圧倒的にサンパウロだと思います。リオデジャネイロは世界一の凶悪犯罪都市などと言われているので、サンパウロよりもリオデジャネイロの方を恐れていたのですが、リオデジャネイロは拍子抜けするほど平和でサンパウロの方が怖かったです。それはなぜかというと、リオデジャネイロは安全なエリアと危険なエリアがかなりはっきり分かれており、観光客が普通に行くところはほとんど安全なエリアにあるからです。ある程度海外旅行を経験してきた人であるならば、危険なエリアに近づかないようにするだけで致命的な犯罪に遭遇することは避けられます。もちろん、安全には絶対はないので早朝・夜間は出歩かない方がいいです。昼間であっても観光客のあまり行かないようなエリアに行ったり人気のない路地を歩いたりしないというのは言うまでもありません。リオデジャネイロで比較的安全なのは、国際空港、コパカバーナ、イパネマ、コルコバードの丘、ポン・ジ・アスーカル、フレスコンといった観光客の多いエリアや交通機関です。セントロ、バスターミナル、地下鉄はこれよりも危険度が上がるので注意して下さい。

 サンパウロの治安は最悪レベルです。私は人通りの多い賑やかな路上で昼の1時に背後から体当たりを受けてポケットの中のものをごっそり盗まれました。ヘプブリカ広場で空港バスを降りて、ホテルまであとほんの50mというところでやられてしまい痛恨でした。ポケットに財布を入れていたのは大きなミスですが、日本からの長いフライトで疲れていて頭がぼんやりして、早くホテルに着いて休みたかったので気持ちが前のめりになっていたことを反省しています。サンパウロの犯罪の問題はリオデジャネイロと違っていつどこででも起こりうるということです。リオデジャネイロのように安全なエリアと危険なエリアの境界がないので、場所や時間にかかわりなく最高レベルの警戒が必要になります。もちろん、サンパウロの路上には警察官があちこちにいて心強いのですが、その間隙をぬって犯罪が起こっています。そして大金を持っていて不用心な日本人は明らかに標的になっています。

 サンパウロには国際線のほとんどが到着するので、どうしてもここに滞在しなければならなくなることもあると思うのですが、ここはモロッコにおけるカサブランカのようなところで観光客にとって見所になるような場所は皆無であり、せいぜいリベルダージ(日本人街)くらいです。できるならば、サンパウロはスルーした方がいいと思います。とはいえ、サンパウロ滞在が避けられない人や、旅好きの人で一目見ておきたいと思う人もいることでしょう。そういう人も以下のことに気をつければ高い確率で犯罪への遭遇は避けられるので、ぜひとも実践して下さい。

1. ポケットには財布などの貴重品は絶対に入れない。首から提げる貴重品袋はスリや引ったくり対策には極めて有効で、パスポート、現金などの貴重品はそちらに入れる。首下げは泥棒も知っているので、ズボンなどに縫い込むようなより安全な方法を考えてもいい。

2. 路上ではときどき振り返ったり周囲を見回したりして自分をつけているような怪しい人がいないか気を配る。警戒心を持っていることを泥棒に対して雰囲気で伝えるだけで襲われる確率が大幅に減る。バックパックも現地の人は体の前によくかけている。これは非常に有効。

3. 早朝や夜間の外出は避ける。サンパウロは朝でも昼でも夜でも危ないのだが、人気が少ないとナイフや拳銃を突きつけられるような重大犯罪に遭う可能性がある。人が多いところではせいぜいスリかひったくり。

4. 人混みに紛れて目立たないようにする。デジカメや携帯電話はよほど安全そうなところでない限り使わない。実際、サンパウロでは路上でデジカメで写真を撮っている人はめったにいないし、高価なスマホを取り出して使っている人も少ない。

5. 土日祝日はブラジルでは多くのお店が閉まってしまい、街の雰囲気が平日とは一変してしまう。店が閉まっていて路上にも人気のないところはもちろん歩かないようにする。旅行の計画を立てる際は曜日を考慮する必要がある。

6.犯罪に遭ってしまった場合のことも考える。現金やクレジットカードは分散して所持、カード会社などの緊急連絡先を控えておくことなどが必要。リオデジャネイロには英語の通じる観光警察があるが、サンパウロにはそういうところがなく、ポルトガル語が話せないと警察署に行ってもここではないとたらい回しにされる。今回はリベルダージにある警察署が保険請求のためのレポートを書いてくれた。

7. もし可能ならば2人以上で旅行する。安全面ではこれがいちばんだろう。


 これだけのことを実践するだけで旅慣れた人ならほぼ大丈夫だろうと思います。空港からホテルまでの移動などにはタクシーを使うというのもお金は余分にかかりますが、安全面ではいいでしょう。安全をお金で買うという意識はブラジルにおいては非常に大切だと思いました。空港からヘプブリカ行きの空港バスに乗ると降りてからホテルに着くまでが危ないので、空港から出ているパウリスタ大通りとアウグスタ大通りの主要ホテルを巡る方の空港バスを使うのもいいと思います。その場合はもちろん空港バスが止まるホテルを(多少ホテル代が高くても)事前に予約しておきましょう。

 「地球の歩き方」は有用なガイドブックですが、どの地域の本も危険情報に関しては本気で書いていないのが残念です。中立性を維持するために広告を掲載しないことで知られるロンリープラネットと違って、「地球の歩き方」は旅行会社の広告をたくさん掲載しており、現地の危険をことさら強調するような旅行業者の望まない記述は書かれていないと思って下さい。安全情報に関してはとにかく中途半端なガイドブックだと思っています。

 今回ベレンとマナウスにも行きました。ベレンの治安はおそらくブラジルでも最悪レベルでしょう。サンパウロやリオデジャネイロは警察官が至る所にいますが、ベレンはそういう感じでもなく、昼間ですら歩くのが恐ろしく感じられるほどでした。マナウスは人の多い通りやアマゾナス劇場周辺は大丈夫そうでしたが、人の少ない通りなどは歩かないようにしたいです。南米や世界の主要都市の危険度を個人的な主観でまとめておくと以下のようになります。

ベレン>サンパウロ>マナウス>リオデジャネイロ>>>>>リマ>ブエノスアイレス>サンチアゴ>パリ>>バンコク>>東京

 ブラジルの危険度が高いのは明らかですが、旅慣れた人が最高レベルの注意をしていれば旅行できないというほどではありません。リオデジャネイロ(カーニバルとコルコバードの丘)とマナウス(熱帯林)はお勧めですので、ぜひとも行ってみて欲しいです。

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